最終戦・ブラジル

地球の裏側のレースは、私にとってきつい。
翌日の仕事を気にしつつ、パソコン画面に目を凝らした。
カルロス・パーチェはピット入り口がちょっと恐い。長いストレートに続く一コーナーが興味深い。一周4.3キロを71周。優勝者の平均速度がおよそ208キロ毎時。
完走が14台。レーシングアクシデントが多く見られた。
年間王者争いを含めると面白かったが、レースそのものはピットインの間に首位が入れ替わり、実質的なトップ争いが見られなかった。
年間王者となったキミはレース全体の最速ラップを記録し、勝利に花を添えた。チームメイトはファイナルラップに自身の最速ラップを記録し、意地を見せた。
中嶋も上々のデビューを飾った。彼の最速ラップは全体の5番目。
解説の森脇氏が、素晴らしいシーズンと言うようなことを仰っていた。確かにブラジルのレースは印象深いものであったが、だからといって今シーズンはいくつかの汚点をグランプリ史上に残したことを忘れるわけにはいかない。
開幕早々に知的所有権が問題にされ、中盤以降はスパイ事件でチャンピオン争いが無意味なものとなった。その点はきちんと総括すべきだったと思う。