吊り広告

時々、電車に乗る。普段はバイクで移動しているが、天候の影響や、ドレスコードがあるとき。あるいは、行き先によって。

今日は電車で梅田に出た。職場の同僚と一緒に会議に出席のため。会議そのものは、千里で開かれる。

梅田で御堂筋線北大阪急行線に乗り換える。

阪神線の中で、吊り広告に目が行った。英会話教室の広告である。50万人生徒の皆様へと見出しがある。よく見ると、そして、外国語に夢と希望を抱かれている全ての皆様へとある。私は生徒ではなく外国語に夢も希望も抱いていないが、一応、その広告を読んだ。

人の足下を見る商売、これは悪い意味だが、のなかに英会話教室も入るかも知れないと、私は常々思っている。他に、カツラ商売と、一部化粧品、他にもいろいろとあるかも知れない。

英会話教室は、日本人の英語コンプレックスにつけ込み、人の不安を銭に換える、ような気がしている。

そうか、50万人も生徒というか、会員が居るんだ。一人年間いくらくらい払うのだろう。10万円として、500億円のビジネスか。と、簡単に計算しつつ、いくらくらい払うと思うか?と同僚に尋ねると、同僚は既に当該英会話学校にお金を払った後だという。大変わかりやすかったのだが、私の予想の5倍の金額を云った。

なにぃ?50万?!たかが英会話に、毎年50万ずつ払うわけ??!!

私の驚きは決して大げさではない。2500億円のビジネスモデルなわけだ。これはたまげた。

私は素人的に、非常識な金額と思い驚かされたのだが、どうして50万人の会員諸氏は、その金額を余り疑問を持たずに(多分もたなかったから払ったのだろうという私の推測を元に)払ったのだろうか。同僚も、英会話教室に通う相場がそれくらいか、人によってはもっと払っているという。(彼はその金額が合理的なものであることを私に説明してくれたが、私には理解できず。)

もう一度云うが、たかが英会話教室に50万だって?!しかも先払いで、トラブルになっている。同僚も既に解約しており、文句を言ったら返金額が増えたとのこと。

パチンコと一緒だな。顧客はお金をつぎ込む。英語がぺらぺらになる人はそれほど多くない。しゃべれない人ほど良く払う。しゃべれる人は、その金額が馬鹿げていることを知っている。

なんかなー

で、その広告だけれども、酷いね。謝罪のような形式なんだが、全く何も謝っていない。

いい訳と、さらなる宣伝文句に終始している。創業以来変わらぬ理念とやらを五つ挙げているのだが、ウエブページで会社案内を見ても、そのような理念はどこにもないな。それに、内部調査委員会を設置するっていうけど、普通は外部調査委員会だね。理念五つのうち、二つめいかに大きな夢を と五つ目、もっと豊かな人生をって、余計なお世話だよね。なんだこりゃ。

また皆様への説明が足りなかったことによるものと、真摯に受け止めております。って、どっかで聞いた話だなぁ。

まぁいいけども。