喫煙

喫煙しなくなって、9ヶ月ほど過ぎた。禁煙という言葉を使いたくない。別に、禁じているつもりはないから。

吸わずにいるのだ。しばらく止めておこうと思って以来、喫煙していない。夢の中で何度かたばこを吸った。あぁ、吸っているなと思う。残ったタバコ、どうしようと思って決めかねている間に夢から覚める。別に、いらいらするわけではない。夢にまで見たというようなものでもない。長いこと、喫煙していたから、吸うのが当たり前だった。夢の中では今でも吸うのが当たり前なのかもしれない。

喫煙しなくなって、良いことは、タバコが無くなる心配が要らなくなったこと。タバコを止めたいと思う必要が無くなったこと。タバコを吸う必要が無くなったこと。家族に対して、タバコの臭いを気にする必要が無くなったこと。

タバコを吸っていると、いろいろなことをする必要があったのだ。毎月のお小遣いが余るようになった。タバコ代そのものは、たいした額ではなかった。せいぜい5000円くらいだったと思う。タバコを吸わなくなって、缶コーヒーを余り飲まなくなった。小遣いの節約はそちらの方が大きい。

タバコを吸えなくなったのが、タバコを吸わなくなって最も困ることだ。タバコそのものを楽しむことを私は今でも悪いと思っていない。

楽しみ方の問題なのだ。いろいろな事情を勘案して、私は吸わないことにした。

時間もずいぶん節約できる。家族と過ごす時間に振り当てている。