みっともない看板

阪神タイガースの地元に住んでいる。タイガースは大変人気があって、ホームスタジアムはいつも満員だ。
タイガーズは給料も安めらしいし、きっと儲かっているに違いない。プロ野球チームの経営は地元に対する利益の還元を図るべきだと思う。多くのチームがホームタウンをチーム名に被せている。福岡、千葉、大阪(バッファローズ)、東北、埼玉、北海道、東京(スワローズ)、広島。
最も簡単な還元方法は地元の名前をチームに冠することだ。大阪ではない、西宮、若しくは兵庫だが。多分タイガースはやらないだろう。タイガースは地元との交流に全く興味がない。チームオーナーが興味をもつことは、スタジアムが満員になって、甲子園球場前駅に人があふれることだけだ。
だから、球場に地元の客が増えることを喜ばない。大阪か神戸か、もうじき阪神電鉄難波駅まで延伸して、近鉄と相互乗り入れになるから、奈良あたりから球場に客が集まると、オーナーとしては大変嬉しいのだろう。多分、奈良県民を西宮に呼び寄せる企画を計画するに違いない。
プロスポーツ球団が良い成績を収めるには、先ずは収支が釣り合う必要がある。十分な収入を上げて、選手の雇用条件を上げれば良い選手が集まりチームは強くなる。観衆の観戦環境を改善すれば、さらに客は集まる。
チームの収入は大きく3つに分けられる。入場料収入、グッズ売り上げのロイヤリティ、あとは放送権料だ。
タイガースはヘルメットに家電量販店のステッカーが貼ってある。その量販店に行くとタイガーズの応援歌がかかり、店員がユニホームのレプリカを着込んで商売をやっている。契約料はどれくらいなのだろう。
誇り高きプロチームがスポンサー料のために、神聖なユニフォームをステッカーで汚す。余り宜しくない。
交流戦が始まり、部分的にテレビ中継で見かけた。
テレビ画面を埋める赤い看板。住宅会社の看板が下品と感じた。宮城球場だから楽天だ。やり過ぎだ。
そう思っていたら、交流戦のスポンサーなのだ。
でも、やり過ぎだ。