ホワイトチョコレート

私が子どもの頃、ホワイトチョコレートが登場した。六花亭という北海道のお菓子屋が出して、そこのトレードマークのようになった。
チョコレートといえばカカオ豆が入っているはずだ。どうしてホワイトチョコレートは白いのだろう。白い何かでカカオ豆のような風味を出すことに成功したのだろうか。つまり、チョコレートでないものをチョコレートのような雰囲気に仕立て上げてそういう名前を付けたんだろうか。それとも、カカオ豆の成分から茶色い色を取り除くことに成功したんだろうか。
どっちにせよ、ホワイトチョコレートはかなり無理をした食べ物である。食べれば分かる。わざわざ白い方を積極的に選ぶ理由があるとしたら、それは珍しさだ。私はおいしいと思わない。ミントチョコと同じくらい、私にとって厄介な食べ物である。