児童買春事件

毎日のように、その手の話題をニュースで見かける。先日逮捕が報じられた巡査部長の場合は、以前から面識がある少女に金銭を渡し「みだらな行為」をした疑い。児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑である。今論議されている「出会い系サイト等に係る児童の犯罪被害防止」がどういう方向に向くか分からぬ。子どもたちからケータイ電話など取りあげてしまえばよいと思う。極端と思わないで欲しい。私は、そして私の家族はケータイ電話を持っていないけれども、全く困っていないし、ごく普通に生活している。
子どもにケータイ電話を買い与える親の心理が分からない。娘達の友人の多くはケータイ電話を持っている。さして必要なさそうに思う。買ってくれと要求されて、買い与えていると想像する。毎日のように出会い系サイト絡みの児童買春事件が報じられている。報じられた事件の容疑者は、大抵警察官か、教師、医師、公務員、市議会議員の類だ。要するに、ある程度の社会的な地位にある人のみが報道される。おそらく、児童買春事件というのは極めてありふれている。
インターネットに何か規制を加えることが、有効な手立てとなるのだろうか。ケータイ電話を取りあげればそれで済むのではないか。フィルタリングの馬鹿さ加減と児童買春がどう関係するのか、私には分からない。何なら一度フィルタリングを義務化して、世の中がどれくらい良くなるのかやってみたらよいだろう。
どうしてこれを下らないと言う声が聞こえてこないのか、大変不思議な気分だ。ケータイ電話を売って金儲けをしている企業が、力を持っているのだろう。誰もスポンサーに楯突こうとはしない。
児童買春を被害児童の側から捉えると、それは小遣い銭稼ぎだ。現実をよくわきまえず、安直な小遣い稼ぎに手を出す。親が子どもたちに、児童買春の現実をきちんと知らせるべきだろう。現実をわきまえさせ、体を売ることが意味するところを教育することが必要だ。詰まるところ、適切な性教育が必要なのだ。それを端折って子どもたちの誤った行動をケータイ電話のネットワークの責任を転嫁したところで、何も解決しない。
出会い系サイトで小遣い稼ぎをすることは、体を売ることに他ならず、それは少女達の将来に大きな後悔をもたらすことを、直接教えてあげる必要がある。
必要なのは性教育と親の意識を変えること。娘に面と向かって児童買春について話してきかせることである。