金利

ちょっと話題になっていた、サブプライムローンの焦げ付き問題。これはアメリカ合衆国低所得者向け住宅ローンにまつわる、金融不安の話しだが、先日NHKのニュース解説のような番組の中で取り上げられていて、少し理解できた。少なくとも、それがなんなのかと云うことは分かった。なぜ焦げ付いたかも分かったが、それが単にアメリカの金融不安に留まらず、世界中に影響を及ぼす可能性が高い点は、今ひとつよく分からなかった。というか、よく分からないために、疑心暗鬼に駆られる点が問題らしいと理解した。
日本銀行金利を据え置いた。上げるのを躊躇した。一方で、土地の路線価が発表になっており、我が家の路線価は5%程度上昇していた。昨年ローンを組んで土地と住宅を手に入れた私としては、どちらも興味を持つところなのだが、ともに、我が家にとってありがたいことのように思える。
実は、経済はその様な刹那的な運、不運で動く場合に、どうも宜しくないと云うことを、私は何となく感じる。景気が良くなり、金利を上げるチャンスだったのに、よその国の都合でそれがキャンセルされてしまった。
アメリカで住宅バブルが弾けた。毎年10%ずつ住宅価格が上昇するという前提でローンを組み、家を手に入れた夥しい人々が、ローンの返済に行き詰まっている。住宅価格は需要と供給のバランスで決まり、バランスが丁度取れた時点でバブルが弾けたのだろう。誰かが不誠実な行為を隠していた。
番組を見ていて、感じたことは、今回の金利据え置きは、アクシデントの影響である。二つのファクターがある。
一つは、アメリカで景気が落ち込むおそれが大きいこと。ローンに手を出して返済不能に陥っている層の影響がかなり大きい。また、彼らがローンの返済をしないことで、米国のみならず、それを債権として持っている世界中の銀行の財務状況に影響する可能性がある。それが二つめのファクター。
何か良く分かんないけれど、金利が据え置かれて我が家にとってラッキーと喜んでばかりは居られない。私にとって本当にラッキーなことは、私がお金を借りた銀行の商売が大変上手くいくことなのだ。銀行が窮地に陥れば、私の立場も弱くなる。
私だけがシアワセになる手段は、無い。そこは覚悟を決めている。世の中はその様に出来ている。