マラソン

私はレースに造詣が深い。自動車レースの方は、ミーハーファンの域を出ないのだが、マラソンとか駅伝とか、その手の草レースの経験が少しある。

私はロサンジェルスのマラソンに出たことがある。私にとって7回目のフルマラソンだった。ずいぶん熱心に練習していた。ことによると、自己記録の更新も可能だったかも知れないけれども、直前に風邪を引いて一週間前にほとんど練習が出来ず、当日も鼻水をすすりながら走る状況だった。

コースはロサンジェルスダウンタウン付近がスタート、リトルトーキョーからチャイナタウンからサンセット通りを経由してハリウッド、そしてビバリーヒルズからコリアンタウン、最終的にはオリンピックスタジアムがゴールになるはずだったが、その日はあいにくの雨。練習不足がたたり、体が軽すぎてペースが抑えられない。結局コリアンタウンを過ぎた辺りでエネルギーが切れた。冷たい雨に打たれながら、バスに乗せて貰った。おそらく35キロ付近だったと思う。

ロサンジェルスラソンに出たのは95年だったと思う。今年のコースはずいぶんと変わっているようだ。ユニバーサルスタジオがスタート地点、一気に駆け下りて市内を走ってダウンタウンでゴール。

東京マラソンも、新宿都庁前ゴールにすれば良かったのに。

ラソンランナーを頑張らせる方法は、とにかくカメラを向けること。ランナーは思わず、アフターバーナーに点火する。残る体力のかなりを浪費する。気分転換にはなるかも知れないが、消耗しきったランナーにとって辛いことだ。