少子化

OYAKONEWSは元々少子化問題について考える趣旨で作られたから、ここにそういったことを書くことは理にかなっている。

厚生労働大臣は辞めた方がよいと、数日前に書いた。今回の一件で出生率はいくらか下がると思うが、しかし、あの暴言がプラスに働く可能性は大いにある。つまり、多くの人が大臣の発言について考えたこと。少子化について、真剣に考えた(らしい)ことだ。私も改めていろいろ考えた。

関心が高まるのはとても良いことだ。国会審議も注目されて、余りいい加減なことは出来ないだろう。大変良い。

さて、少子化により、起こることは人口減と高齢化だ。いずれも拙い。年金の話と組にして語られることは少子化問題にとって不幸なことである。

何か抜本的な対策が必要なのかも知れない。とりあえず大臣をクビにするというのは選択肢の一つだ。

女房はもう子供を作るつもりが、あまり、というか、ほとんど無い。それはよく分かっているが、私はもう一人くらいいても良いと思う。さて、ここからは仮定の話だ。我が家に関して現実性は全くない事を前提にして話を進める。

そういう我が家がもう一人子供を作るために、何をどうしたらよいだろう。夫婦の年齢の問題があり、作るならこの一・二年だろう。つまり、対策は出来る限り急いでいただく必要がある。

対策そのものは、お金か。そう、私たちの生活そのものが、様々なコスト計算の上に成り立っているのだが、子どもたちの将来必要な教育費はコスト計算が不可能なのだ。私たちは何人の子どもを育てていけるのか考えようとしても、肝心のコスト計算が出来ない。コスト計算をしなくて良いような施策をとってくれたらありがたい。

例えば、三人以上子どもを作ったら、二人目から優先的に奨学金の対象とするとか。ま、ただでお金を配ってくれるんでも良いんだけど、私はいわれのない施しを受けたくないと思うので、貸してくれればそれで良い。

実は、私自身が、大学、そして大学院進学で奨学金があたらずに、痛い目にあった。特に大学院ではバイトに明け暮れる事になったのだが、これは父の収入が基準をわずかに超えていたからだ。奨学金の完備は、学生たちの自立を促し、早期の結婚と出産を加速するだろう。また、親の立場からすると、学資を面倒見てくれるシステムは、育児のコスト計算を極めてシンプルにする。ただでよこせとは云わない。子どもたちに貸してやってくれ、という話だ。

しかし、実はお金以外の問題の方が大きい。妻は4人産み育てて、疲れているのだ。最後の出産から既に6年が経過した。もう今更やりたくないという気持ちはよく分かる。もう一人作るためには、もっと簡単なことが重要なのだ。

つまり、私が今までより一時間早起きして、家族の朝食を用意するとか、そんなことの積み重ねで、妻の負担を少しでも減らして、あぁお父ちゃんもその気になっている。口だけでない、態度で示している、ということを見せれば、どう、もう一人、と、口に出すチャンスくらいは巡ってくるかも知れない。(とりあえず、喫煙を止めたのだが)

あるいは、5人目を産んだら、遡って三番目以降の育児にかかる費用等々を全部国が負担しますとか、そういうようなびっくりするような政策を出してきたら、妻の気持ちも動くかも知れない。(私はお金で援助を受けることを好まないけれど。)

4人も育ててきたのは、子どもが好きだから。私たちは十分に育児を楽しんだ。楽しいばかりじゃないのは当たり前だけれどもね。