おやこ

親子の関係などをテーマにブログを書いたところで、たいした興味を持つ人は居ない。私ははてなダイアリで育児情報を集めている。親の立場から、様々な子育てに関する情報をクリップしてコメントを付ける。

育児にまつわる話題は、楽しいものよりも聞くに堪えないような物の方が多い。凄惨なリストが出来上がるだろうと思った。そのスタイルになかなか踏み切れなかったのは、そのことを予期していたからなのだ。しかし、始めた以上、毅然として採り上げ続けようと思っている。ただし、ルールとして、一般市民は個人名を出さないようにしている。一次情報のリンクを付けているから、そちらにアクセスすると、マスコミが公開した情報にはたどり着くんだけれど。

私が書くのは、都市名、年齢、性別まで。酷い事件が多いのだ。加害者がおり、被害者が居て、それぞれの親族や友人もいるだろう。それらの人々が、検索して私の書いた記事を目にするかも知れない。だからそう言う配慮をする。ただし「心にもないこと」を書くことはない。個人情報に該当する部分をぼかしたり、検索に掛かりにくいように書き換えたりする。

そして、はっきりと意見を述べる対象は、被害者や加害者が法人の場合で、特に私と私の家族に何らかの影響があると思う場合。対象がいち個人である場合は意見があっても書かない場合が多い。読めば判る。

少年や少女が家族を巻き込むような事件を起こしたときに、私はその動機や背景を知りたいと思う。それは他人事とは思えないからだ。私は自分の子どもたちを、正しい方向に導かなくてはならない。常に、ちょっとした方向修正、微調整を迫られる。

私が知りたいのは、当事者たちが抱く生の感情である。マスコミや弁護士や警察などが色に染めない、生の声を聞きたいと思う。親の責任として、他の親の育児に対し注意を払い、批判し、学ぶ態度を持ち続けねばならないと思う。だから私は、凄惨なリストを作り続ける。

親は子どもに順位を付けられるだろうか。生き残るために、どちらかを諦めよといわれたら。屍を食らえといわれたら、生き残った子に与えることが出来るのだろうか。

そう言う人生を選んだ人々は、今まで何をなしてきたのか。私は知りたいと思う。私が将来そういう立場に置かれるものなのか。それから逃れるにはどうしたらよいのか。